経審平成23年改正について
経審は、たびたび改正が行われますが、経審は建設業者の現状を適切・公正に評価できるようにし、社会の情勢、時代の流れに応じた方向に建設業者を導くために行われています。
以前の経審では量を重視していたのに対し現在の経審では、質を重視するようになっています。建設業経営の効率化に努力している建設業者を評価するような仕組みになっているといえるでしょう。
経審平成23年改正では、加点対象の技術者を審査基準日以前に6ヶ月を超える恒常的雇用関係のある者に限定することで技術者に必要な雇用期間を明確にしたこと、完成工事高X1と元請完成工事高Z2を平均700点となるよう補正を入れることによる完成工事高の評価テーブルの上方修正、社会性等Wの評価項目追加として災害時に使用される建設機械の所有台数に応じた加点(所有台数1台で1点、最高15点まで)及びISO9001・ISO14001の取得状況に応じた加点(一方の取得で5点、両方を取得することで10点の加点)、再生企業への減点措置として再生期間中は60点もの減点をするといった内容の改正が行われました。
今回の改正では、経営審査事項の虚偽申請防止を強化する中での適切な企業実体の評価、ペーパーカンパニーが評価されることの防止により建設業者のコンプライアンスを充実させることを趣旨としています。
<経審申請の点数計算関連ページ>
経審の点数計算
経審平成23年改正について
工事種類別年間平均完成工事高評点X1(平成23年4月1日改正)
自己資本の額又は平均自己資本の額X21・平均利益額X22
技術職員数Z1・建設工事の種類別年間平均元請完成工事高Z2
公認会計士等数W52・研究開発の状況W6